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太陽系で一番難しい恋 <スペイン留学編> 第3話 ☆どうして好きな人には伝えたいことをうまく伝えられないのか?

 

 

(前回までのあらすじ)

ローズちゃんと同じクラスでスペイン語の勉強をする生活が始まった。

身振り手振りのコミュニケーションで接しているうちに、僕はいつの間にか彼女に意識をするようになっていた。

 

ローズちゃんのNaturalさに惹かれていったのだ。

 

すると、僕の弱点が発動することになる。

 

そう、僕は女性に恋の意識を持ってしまうと、自分の思っていることと違うことをしてしまうのだ。

 

 

 

 

 

 

  -第3話-   人は成長しない

 

 

 

 

 

人は成長しない!

 

 

 

 

 

 

 

 

「人は成長する」と巷ではいわれているが、残念ながら成長しない部分もある。

 

 

 

僕の場合は、女性に恋をしてしまうと、ぎこちなくなってしまい、したいことと全然違うことをしてしまうという弱点があった。

残念なことに子供の頃から一向に成長していなかった。

 

大人になったら成長するのではなかったのか・・・

 

 

 

 

 

 

 

こうなるともう弱点ではない、呪いだ。 

 

 

 

 

 

 

恋の意識を持った僕は、毎朝同じ教室でローズちゃんと会うことが楽しみになった。

 

学校が近くなってくると、心臓がだんだん高鳴っていく。

 

 

 

朝、教室に入って、ローズちゃんを見かけると、心の中ではこう叫ぶ。

 

 

 

 

「ローズちゃんがいてる、、、 なんて幸せなのだーーーー!!」

 

 

 

 

 

でも、心の中のよろこびとは裏腹に、なぜだか素っ気ない態度を取ってしまうのだった。

 

 

 

「Buenos dias ブエノスディアス (おはよう)」 

 

というおはようの挨拶も、わざと真顔を繕って、声を抑え、よろこび感が溢れださないように厳重な注意を払った。

払うな

 

 

 

 

こうでもしないと、僕の中でパンパンになっている好意がダダ漏れになってしまうから。

 

 

これをそのまま出してしまうと、僕はおそらく満面の笑みを浮かべ、鼻の下はビローンと長くなり、目じりがトローンと垂れ下がり、

クラゲのようにくにゃくにゃしながら壁に激突してしまうかもしれないのだ。

 

 

ただ会っただけで、こんなことをする人間を人は変人と呼ぶだろう。

 

 

変なことをして振られるのは一度でいい。

 

 

それだけはなんとしてでも避けなければならなかった。

 

 

 

ローズちゃんに好意を持っていることを知られるのが恥ずかしいということもあった。

 

周りの人に知られるのも恥ずかしかった。

 

第一、好意を持っていることがばれてしまうと、今までどおりの友達でいられなくなってしまうかもしれないという恐れがあったのだ。

 

そうなると、関係がぎこちなくなり、いままでのように楽しくしゃべれなくなってしまう。

 

 

そのことが恐かった。

 

そんなことにならなくても、ぎこちない挙動に変わりはなかったのだが

 

 

とにかく、好意がバレないように、自分は何とも思ってませんよ~風に繕った。

 

そして、少し距離を取るようになった。

 

 

 

 

 

 

 

僕たち、語学学校の生徒は夜になると、ビーチ沿いにあるナイトクラブ(踊れるバー)にいって、踊ったり、話したりをよくしていた。

 

 

 

 

 

ローズちゃんはヨーロッパ人だ、踊り慣れている。

 

 

踊る姿がセクシーだ。

 

 

くらげ踊りしかできない僕は、踊っているローズちゃんを遠くからみるようになっていた。

 

近づきたいのに近づけないというもどかしさをお酒でごまかしながら。

 

 

 

こんなせつなさとお酒に浸っている僕に、さらに追い打ちをかけるような胸をかき乱す問題と直面させられた。

 

 

 

それは、ナイトクラブというところでは、ヨーロッパ人は女性をみるとすぐにナンパするという習性を持っていることだ。

 

 

当然、踊っているローズちゃんにも男性が声をかけてくる。

 

 

45115681 - happy couple and their friends dancing in disco club

 

Hola !Guapa (はーい、かわいこちゃん とはいわないか・・)

 

 

これがなんとも由々しき事態なのだ。

 

 

僕は、心の中で

 

「おい!そこの男、ローズちゃんに近づくなーーー!!!」

 

と大声で叫ぶ。

 

 

でもこれでは、室内犬のポメラニアンがガラス越しの犬にキャンキャン吠えているようなものだ。

昔、ゴン吉というポメを飼っていました。こんな感じの、笑

 

 

 

自分が近づきたいのに、近づけないもどかしさを味わっているところに、やすやすと近づきアプローチをしている外国人に僕は大きな嫉妬心を感じていた。

 

僕はこの嫉妬とやるせなさ、そのすべてをお酒で飲みこんだ。

 

酔っぱらうと、室内でかかっているバラード調の音楽も手助けして、だんだん気持ちがまぎれてくる。

 

 

 

 

こんなことが何度かあって、だんだんお酒の量が増えていった。

 

 

こんな夜を何度過ごしたことだろうか・・・・

 


お酒の量が増えたからか、はじめは落ち着いてたアトピーが薬では抑えられなくなり、悪化していくことになるのだった。

 

彼女の帰国日まで2週間を切っていた。

 

 

 

続く・・・

 

第4話はこちら

 

P.S.

書くたびに、昔のスペインでの写真を引っ張り出して当時の出来事に想いをはせる。

これは、結構しんどい作業だ。 

ステートがさがりすぎると、書かないでおわってしまうこともある。

でも書くだけで過去が癒されていく感じもしていて、これはこれでおもしろい。

 

 

 

 

 

 

by 自己卑下上等 自己肯定感を高める のメンタルコーチ 平山 仁一

  

  ちっぽけなプライドは燃やしてしまえ!

  あなたの人生も恋愛も全力で応援します!

 

 

<参考記事>

太陽系で一番難しい恋(高校生編) 第1話

TVドラマ、「世界で一番難しい恋」をみていて、あれはもっと難しい恋だったのではと振り返った恋愛ストーリー高校生編です。

同じようなことで恋愛に苦手意識を持っている人を恋愛コーチングで応援しています。

 

 

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