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太陽系で一番難しい恋 (高校生編) 第3話

 

前回までのあらすじ

 

なにがどうなったのか全く記憶にございませんが、なぜかうまくいってしまったおうち電話からのロッキーバルボア告白大作戦。

 

念願のヒマワリちゃんとの下校生活が始まったのです。

 

(前回第2話はこちら

 

 

 

 

 

-第3話-   ヒトヒトジテコ大作戦

 

 

 

放課後、校舎の中庭で待ち合わせ、駅まで歩いて15分程の帰路を一緒に帰るというの下校生活が始まった。

 

 

毎日15分のランデブー。

 

 

 

たまに駅前のロッテリアでヨーグルトシェイクを一緒に飲んだ。

 

 

 

僕は家が比較的近いので、自転車通学、ヒマワリちゃんは遠いので電車+徒歩通学であった。

夕暮れどきに、女子と一緒に下校するのは、憧れであった。

 

それがまさに叶ったのだ。

 

 

 

毎日、午後の授業から帰宅の時間が近づくと心拍数が上がり、それから駅で見送るまでの時間はずっとドキドキしっぱなしだった。

 

 

 

ヒマワリちゃんとは、いつもは乗っている自転車を手で引きながら歩いて帰ることになったのだが、ひとつモンモンと頭を悩ませる問題が発生した。

 

 

 

ヒマワリちゃんと僕との間にはどうしても越えられない壁があったのだ。

 

 

それは自転車だ。

なぜかヒマワリちゃんと僕の間には自転車がある。

 

 

図にするとこんな感じだ。

 

 

人自人

↑Me↑自転車↑Sun flower

 

 

 

 

ヒマワリちゃんと僕のあいだを遮る自転車が、いまいましくてしょうがなかった。

すぐ隣で歩きたかったのだ。

 

 

 

 

これをなんとかして、自人人 or 人人自 にしたかったのだ。

 

 

 

 

理想形

 

 

※人と人が横ならび。間に自転車がない状態

 

 

 

 

普段右側で自転車を引いているのを左側で引くことも試みてみたが、ペダルが左足のすねにひんぱんに引っかかり、ヨロヨロして、どうしてもうまくいかない。

 

 

慣れないことはするもんではない。

 

 

 

かといって、ヒマワリちゃんに「自転車をはさまず、僕の左側を歩いてほしい」という一言が、どうしても恥ずかしくて言えなかった。

 

 

 

 

授業中に友達によく相談したものである。

勉強どころではない。

 

 

 

 

 

「どうしたら、ヒトジテコヒト (人自人) から ヒトヒトジテコ (人人自)にできるのか? 一緒に考えてくれ!」

 

 

※ジテコ=自転車の略 (ジテコといった変な略をしている時点でかなり痛い!!)

 

 

「だいぶアホ!」

 

 

と一発かまされながらも、、、

友達が言うには、人と自転車の並び順うんぬんを言うその前に、自転車自体が痛いから変えろとのアドバイスだった。

 

 

 

 

僕はかっこいいと思って、前のかごを取り外し、ハンドルを昔のヤンキーがするように上げていたのだが、友達はその自転車のことを水牛と呼んだ。

 

 

 

 

 

ハンドルを上げているのが、水牛の角にみえるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

19627222-ハイランド牛角とオランダの川のそばに頭にハエ

 

 

 

 

 

 

「まず、あの水牛をなんとかせえ。ダサすぎる。」

 

 

 

 

今ならわかる。

 

 

たしかに、やつのアドバイスはもっともだ。

あれは、はっきしいって痛すぎる。

 

 

並みの女性だったら、あの自転車をみた時点で一緒に歩きたくないだろう。

いや、あの水牛をみた時点で振ってしまうだろう。

 

 

 

 

でもその当時はなぜか、イケてると勘違いしていた。

「水牛? カワイイやないか」、くらいにしか友達のアドバイスを聞いていなかった。

人は見たいものしか見ていない、ジュリアスシーザーの言葉である。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友達はさらに立て続けに僕を責めた。

 

「お前がヒマワリちゃんと一緒に帰ってるのを見かけたけど、間に水牛を連れてる光景はだいぶやばい!」

 

 

 

 

彼にはこうみえているらしい↓

 

 

↑Me ↑モ~ ↑Sunflower

 

 

 

 

友達のアドバイスも聞き入れず、ヒマワリちゃんと僕との3人で下校する日々が進歩もなく続いたのだった。

 

 

 

その数ヶ月後のこと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は、他に距離を近づける作戦を考え、ヒマワリちゃんを遊園地に誘い、なんとオーケーをもらってしまったのだ!

 

 

 

 

夜景の綺麗な生駒山の上にある遊園地だ。テンションが上がる。

 

僕は、遊園地でのデートが楽しみでしょうがなかったのを覚えている。

 

世のキッズたちがお正月を心待ちに、眠れぬ夜を数えるように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがしかーし!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで僕は決定的な致命的ミスをおこすことになる。

そう、連載を一気に終わらせてしまうほどの・・・・

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 

次回 第4話はこちら- 最終回ラスイチ: 遊園地でドーン!

 

 

P.S.

せつない、せつなすぎる。

いっぱい過去の自分にアドバイスしてあげたい。

 

自分のセンスを疑え、

その自転車はほんまにやめろと!

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