自己否定を抜けて自信を取り戻すための実践 ☆実践1(続き)

自己否定を抜けて自信を取り戻すための実践 実践1 制限する思い込み「どうせ」に気づき、変えていく の続きです。
(前回)は、”思い込みがその思い込みどおりの結果を作ってしまう”といったお話をしました。
もし、自分自身に対して、ネガティブな思い込みを持っていると、どのようなことが起こると想定できるでしょうか?
例えばこのようなことが起こり得ると思います。
数字を使った方がよりわかりやすいと思いますので、大人のみなさんにはおなじみのテストで例えてみたいと思います。
小学生4年のA君は、過去に受けた算数のテストが何度か60点だったことから、算数のテストに苦手意識を持っています。
そして、「どうせ僕は、算数のテストは60点くらいしか取れない」と思い込むようになりました。
するとどういうことが起こり得るか?
A君は算数の勉強をするのですが、ちょうど60点くらいとれそうなところで手を抜いてしまいます。(もちろん無意識にですが)。
算数の勉強はそこそこにして、他の科目の勉強をするとか、しばらく勉強せずに遊んで、残った2時間しか勉強しないなど。
ちょ~うど、 いい塩梅に、もちろん無意識にですが、それぐらいの点数が取れそうなところで勉強をやめてしまいます。
どうせ勉強しても、60点くらいしか取れないという思い込みが、60点しか取れない行動を知らず知らずのうちに生むのです。
これが、前回紹介したクリスティーナホール博士の言葉、「思考がこれからどのような振る舞いがあらわれるかの方向付けをする。」ということです。
もちろんすべての人がこうなるということではありませんが、思い込みを持っていることで、こうなる傾向があるとはいえるでしょう。
思い込みが行動にダイレクトに影響しているんですね。
このことを知っていることがまず大切なことだと思います。
そして、このような思い込みから現実を作ってしまうパターンに気づいて、舵を切り替えてパターンを変えられるといいですよね。
このようなパターンを変える方法が、実践1です。
具体的な実践方法をご紹介しますね。
実践1:思い込み”どうせ”に気づき、変えていく。
1)脳の特性を知る。
まず、人間の脳は、事実をありのままみているのではなく、信じているもの(思い込んでいること)を探して、信じていないことは見落す傾向があるということを知ること。
そして、思い込みが行動にも影響し、思い込みどおりの結果を作ってしまうことがあると知ること。
知っていることで、初めて気づくことができるのですね。
2)自分の思い込みに意識的になり気づく。
自分の思い込みに意識的になるとは、自分の思考や行動、結果を意識的に観察してみることです。
もしうまくいっていないことがあれば、その○○に対して、今自分はどんな思い込みを持っているだろう?と自問してみます。
ネガティブな思い込みをみつけるコツは、「どうせ自分は」、、、と文章を初めて何が続くかをみてみるといいと思います。
「どうせ」とつくものは、すべて思い込みですから。
思い込みを見つけられたら、
本当にそうなのか?
絶対にそうなのか?
自問してみてください。
自分の思い込みに気づくためには、自分がそうだと信じて疑わないことについて、本当にそうなのか?と疑ってみることが始まりです。
3)思い込みと自分の行動を照らし合わせる。
A君は60点くらい取れそうなところで勉強をやめたり、途中で手を抜いてしまいましたね。
同じように、そのことをやめたり、手を抜いたりしていないでしょうか?
思い込みを持っていたということを認識できたら、自分の行動と思い込みの関連性について考えてみましょう。
4)本当はどうなりたいのか? を考え新しい意図を設定する。
今までのパターンを変える瞬間です。
本当はどうなりたいのか?を考え、”こうなりたい”という新しい意図の設定をする。
新しい意図の設定が、新しい行動を生み、新しい経験を生み、その新しい経験が思い込みを変えていくことに繋がっていきます。
思い込みに気づく→本当に望む意図を新しく設定する→行動を変える→体験が変わる→思い込みが変わる。
このような体験の繰り返しによって、今まで制限していた思い込みが、自分にとってより望ましい思い込みに変わっていき、より望ましい経験をすることになり、自信もついていき、自己肯定感UPにもつながっていきます。
この実践をぜひいろんな分野で試してみてくださいね。
ここで、先ほどのテストの話に戻ります。
もし、A君が自分の思い込みに気づくことができ、行動を意図的に変えることができたとしたら、どうなるでしょう???
A君が自分の思い込みに気づくことができれば、自分が60点くらい勉強のところで、勉強をやめていることに気づくことができるかもしれません。
そして、本当はどうなりたいか? 考えてみたときに、本当は90点くらいとりたいと強く思ったとしましょう。
そして、90点を目指すという目標を立てます。
(これが、思い込みに気づいて、意識的に意図を設定するです)
すると、彼の行動はどうなるでしょうか?
「90点を目指す。」という意図を持ったことで、この意図に沿って勉強することになります。
勉強する時間も増えるでしょう。
手を抜いている自分に気づくこともできるでしょう。
(ここに気づければ大きいです。)
そしてテストに臨んだ結果、、、
すぐに90点は取れないかもしれません。
でも70点に上がったらどうでしょう?
おそらく、彼の“60点くらいしかとれない”という思い込みは塗りかわることになるのではないでしょうか?
点数は努力次第であげられるというような新しい信念を持つことにもなるでしょう。
そして、この新しい経験により自信をつけて、さらに意欲を持つことになり、やがて90点を取るということも実現するかもしれません。
思い込みに気づき、意図を新しく決めて、行動を変えることができたとしたら、彼の体験する現実も違ってくることに気づいていただけたのではないでしょうか?
でも、A君の深いところでの本心は、勉強するくらいなら60点くらいでいいと思っていたのかも知れませんね、笑。
意図を設定する時は、そのことを本気で実現したいかというのも大きく影響しそうです。
できないことを責めてしまうというとき、できないと制限をかけているのは、他の誰でもなく、自分です。
自分が制限をかけているのだから、自分で制限を変えていくこともできます。
ぜひ、試してみてくださいね。
次回は 実践その2をお送りします。
P.S.
このテストのようなことを恋愛のシーンで想定してみたら、どんなことが起こりえるでしょう・・・?
例えば何度か失恋を経験して、「自分はどうせ愛されない」という思い込みを作ったとしたら、、、
新しい恋愛においても、知らず知らず、”愛されない”という証拠探しに奔走してしまうかもしれませんね。
そして、証拠らしきものをみつけたら、やっぱり愛されないんだと早々に結論づけてしまう。
まるで、60点しかとれないと思い込んでいる人が、60点取れるレベルになったら無意識に勉強をやめてしまうように、愛されない(と思える)できごとを確認したら、その関係性を育てるのを自分からやめてしまうということをやってしまうかもしれません。
思い込みの恋愛に対する影響は、無料メールセミナーに詳細を書いていますので、お気軽に読んでくださいね。
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自信を高める メンタルコーチ
平山 仁ー
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