起業ストーリー Vol.3
起業ストーリー Vol.2からの続きです。
パイプ破裂事件も収拾し、ようやく寝れると寝床についた深夜
0:30過ぎ、玄関のチャイムが鳴り、ドアを開けるとそこには、夕方、僕が見下しまくったヤンキーがしかめっ面で立っていたのです。
しかめっ面のヤンキーが話しかけてきました。
ヤ「上から水がたくさん降ってくるんだけど、いったいどうなってるんですか?」
僕の心の中(うわー、やっぱり下の階に漏れてたんや。 それにしてもなんやこの時間差攻撃は・・・・ しかもこのヤンキー、今日夕方会ったばっかりやん。なんで、また会うねん。しかもこんな形で・・・・)
僕は答えた。
「すみません。トイレの貯蔵タンクをつなぐパイプが破裂して、水浸しになりまして・・・
ダスキンに来てもらって、修理は済ませたんですが、たまった水が下の階に浸透してしまったんだと思います。」
そう答えて、深夜に天井から雨のように水が降ってきて、たたき起こされたのだから、さぞかし文句を言われるだろうと覚悟しました。
ところが、ヤンキーからは想定外の言葉が返ってきたのです。
ヤ「そうだったんですか。 それは、大変だったんですね。
あなたのせいじゃありませんから。
管理不足の大家のせいですから。大家に文句言わないとな~。」
全然想定していた返答と違っていたので、一瞬心に動揺が走りました。
あなたのせいじゃない。
私はこの言葉に胸を強く打たれました。
これだけの迷惑をかけたにも関わらず、この若者はあなたのせいじゃないといっている。
そして、夕方、この若者を見た目とその行動だけで、見下してしまったことを、猛反省したのです。
よくみれば、横には幼い赤ん坊を抱えた若い奥さんもたっており、この若者は、若くしてしっかりと家庭も持っていてるし、人に迷惑をかけられてもあなたのせいじゃないといえる。
それに対してこの俺は・・・
僕は自分を恥じました。
僕はもう一度謝りました。
「ご迷惑をおかけして申し訳ない。 本当にすみません。」
このすみませんと言うとき、迷惑をかけたことに対する謝罪はもちろんであるが、それ以上に彼を見下してしまったことに本当に申し訳ないという気持ちで、心の中で何度も謝りました。
そして、翌朝、ミロードのデパ地下でお菓子を買って、彼の家を訪問し、もう一度状態はどうかの確認と、謝罪をしました。
この出来事の後、胸がすごくスーッとしたのです。
心が洗われたようななんとも言えない感覚でした。
そして、ヤンキーとか、暴走族とかをすごく見下していた感覚も溶けてなくなっていました。
そして、心が洗われたような感覚になったとともに、
これは偶然ではなく、必然の出来事だったのでは?という思いが、稲妻にように走り、天を見上げました。
パイプが破裂した原因は、内側の部品が劣化で割けたものです。
6年も住んでいて初めて下の住人と出会い、見下すことになったタイミング と パイプが何年もの歳月をかけて、徐々に徐々に劣化して破裂するタイミングがドンピシャで一致したことに、普通ではない何かの働きを感じたのです。
僕は、スピリチャルとかは全く興味がなかったし、むしろ宗教やオカルトだと考えている人間でした。
であるにも関わらず、何か本を読んだわけでもなく、その体験から、直感的にそう感じたのです。
そして、昔購入した本で「原因と結果の法則」というものがあったのを思い出し、それを読み直しました。
すると「ものごとに偶然というものはない。すべては必然」といった内容が書いてありました。
こ、これだ!と思いました。 自分が経験したのはこれだと。
人を見下してしまうという曲がった根性を反省させるために、必然のタイミングでパイプが破裂したのだと!
この時は言葉を知りませんでしたが、これがシンクロニシティというものだったのでしょう。
僕はこの経験の後、すごく心が洗われた気分になり、人やものごとに対する見方も自然と変わっていきました。
この出来事の後、2014年を迎え、僕は様々な不思議な出会いと経験をしていくことになったのです。
続く・・・
第4話はこちらから
P.S.
今日はめっちゃ寒いですね~。
風邪にはくれぐれも気をつけましょうね~。
by 「脱自己否定!」 自己肯定感を上げる専門コーチ 平山
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